ブナの森で知られている志津にもようやく冬が訪れようとしている。ふと考えるとこのブナの若林は現代の子供達を象徴しているのかも知れない。すくすくと育ち、いち早く日の光を一番受ける空に向かいお互いに成長しようとしているが、強風に倒れるのを防いでいるのはお互い寄り添い風を弱め合ってているからだろう。限られた土地に多くの木々が有ると言う事は個々大きさに限りが有ると言う事、千年以上生き残る大木になる為には根を深くするだけの切磋琢磨が必要だ。しかしながらこのブナの樹齢は2百年足らず、人間で言えば幼稚園児の遠足を見ているみたいな事柄なのだろう。